今回は、中国の「働く女性」について。
文化や環境、思考について、日本と異なっている部分を比較として書いてみました。中国転職に興味のある女性の皆さんに、ぜひお読みいただければと思います。
ジェンダーギャップ指数:中国と日本の格差
男女共同参画局ホームページ:世界経済フォーラムが「ジェンダー・ギャップ指数2022」を公表https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2022/202208/202208_07.html
世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)が2022年7月発表した「The Global Gender Gap Report 2022」によると、各国における男女格差を図るジェンダー・ギャップ指数は、
・日本 116位
・中国 102位
でした。(146か国中)
※ジェンダーギャップ指数2022→「経済」「教育」「健康」「政治」の4つの分野のデータから作成された指数
これだけを見るとそこまで差が無いように見えますが、
さらに、「経済」の分野(労働参加率や賃金格差などの指標)に絞り込んでみると、
・日本 121位
・中国 37位
と、大差をつけられています。
実際に日本と比べると、中国では女性の社会進出が進んでいるのが特徴です。
男女とも定年まで働くのが一般的で、産休・育休も短め。
そのため、女性の管理職やCEOなど、キャリアを築いている女性が多くなっており、女性起業家も増えています。
中国での子育て
中国(特に都市部)では、「出産したから仕事をやめる」と言う意識が少なく、産休・育休後に復帰が当たり前となっています。
日本よりも産休・育休の期間がかなり短めで、産前・産後合計3~4ヵ月で職場復帰が一般的です。
日本人からするとかなり短くて大変そうに思いますが、子育てにおいて、まわりのサポートが手厚い事が異なる点です。
専業主婦で自分で育てるという方が少なく、家政婦さんや両親に見てもらったりするのが一般的。“家事も育児も母親が完璧にやらないといけない”というような価値観が、日本に比べてとても少ないようです。
また、“子供を大切にする文化”があり、小さい子供を連れて地下鉄に乗ると、当然のように席を空けてくれたり、周りも手助けしてくれます。道を歩いていても、お年取りだけでなく若者が相手をしてくれたり、お店でも可愛がってくれたりします。
日本でも、もちろん子供を大切にする文化はありますが、中国の方が気兼ねなく交通機関を利用できたり、まわりへの迷惑を気にしたりせずに育てやすいと言う事があります。
一時的に中国でのお仕事を考えられている方には関係ないかもしれませんが、こういった背景を知っておいていただければと思います。
こんな女性におすすめの中国転職
・日本で働くこと / キャリアを築いていくことに閉塞感を感じている方
・キャリア意識の高い女性が多い環境で働きたい方
・変化の早さ、変化の大きさを楽しめる方
中国企業では、日本よりも男性と女性の格差が少なく、自分のスキルで責任のある仕事を任せてもらえたり、キャリアを広げることができます。こういった環境にチャレンジしてみたい方は、ぜひ一度ご相談ください。